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マーロウならこう言うね

〈常識の溝〉と〈教養の壁〉に挑む、慶應通信教育(71期秋期)法学部乙類入学準備クロニクル。

【読書会】こだま『夫のちんぽが入らない』をみんなで読んでみた

ニコラシカ(@xaqihooo)です。
今日は、ぼくが主宰する読書会〈こすぎナイトキャンパス〉の、第101回目でした。
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課題テキストは、こだま『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)です。

夫のちんぽが入らない

夫のちんぽが入らない

タイトルがタイトルだけに、進行する立場の人間としてはなんともやりにくかったですが、おそらその日の夜は日本で一番「ちんぽ」と集中連呼した場所だったんじゃないかと自負の念すら抱いております(笑)。
しかし豈図らんや、参加されたみなさん、オトナの態度でうまくそして深く個性的な感想を語ってくれました。

テキストはそのタイトルを裏切って、ずいぶんとシリアスな内容です。
大学生活を送るため田舎から上京してきた主人公は、いきなり生涯の伴侶と出会います。万事引っ込み思案で他人との付き合い方に難のある彼女ですが、自然体で寄り添ってくれる彼を信頼し、ふたりはしばらくしてセックスをします。

しかし、のっけから彼の〈ちんぽ〉が、どうやっても自分の中に入ってこない。

ふたりはそのまま結婚しますが、性生活は〈不首尾〉のまま。そのことがふたりの関係を奇妙なものへと導いていきます。
夫は風俗に行き、主人公は男を買うのです。
しかも他者であれば、ふたりともセックスはうまくいく。夫の〈ちんぽ〉は入らなくとも、他の男のそれは入ってくる。夫のそれは巨きいのか。

夫婦の性生活の〈不首尾〉は、やがてふたりの精神に変調を及ぼしていきます。

という、ずいぶんシリアスな内容に、感想も大きくふたつに分かれました。「感動した」「解るその気持」と言う意見はなく、「どうしてこうなっちゃうんだろう」という懐疑派と、そもそもこの小説を受け入れられない拒絶派とに。
本として自分の体験を書いたことは、夫にたいする「復讐」であるという意見もありましたね。

幾つかの点で背景や経緯が語られない箇所があって、そこが読み手の想像をかき立て、会自体は盛会でした。
今度は、是非旦那さんからのエピソードを読んでみたいです。タイトルは『ぼくのちんぽが入らない』でしょう、おそらく。